超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
(一般的な貴族の暮らしを提供するとおっしゃっていたけれど、これは一般的ではないわ……!)
部屋はとても広く、ランプやチェストなどの調度品も上質で美しい。
用意された料理は、鶏肉や野菜が小さく切られている。
(きっと料理人の方が食べやすいように気遣って下さったのね……)
鶏肉と野菜のスープも、柔らかく白いパンも、瑞々しく甘い果物も、あたたかな紅茶も全てが信じられないくらい美味しい。
(全部食べても、もうお父様お母様に怒られないんだ……)
シャルロットは泣きながら、出された料理を完食した。
ーーその晩、シャルロットはサイコメトリーを発現してから初めてぐっすりと安眠できたのだった。