超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

シャルロットは10歳の時、風邪を拗らせて高熱が出て3日間寝込んだ。

このまま熱が下がらなければ命が危ないと医師に言われたが、奇跡的に下がった。

意識が戻ったものの、まだ半分まどろみの中にいるシャルロットの手が、ベッドの横に立つ父の手に偶然触れる。
するとーーある映像がシャルロットの頭の中に流れ込んできた。

「金髪の女の人と、青い指輪を売るお父様……?」

シャルロットが呟くと父の顔色が変わった。

「なぜ、知っている!?」

シャルロットの父、ダグラス・ノイエ伯爵は愛人の浪費で金が足りなくなり、最近サファイアの指輪を売ったのだ。
しかしそれはシャルロットが寝込んでいる間のことで、知りようもないはずなのに。

「お父様の手に触れたら、頭の中に浮かんだの……」
「なんだと……!?」

ノイエ伯爵は自分の妻を呼び、シャルロットに触れさせた。
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