超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「……お母様が赤髪のメイドを鞭で叩いてる……!?」
シャルロットの言葉を聞いたミラ・ノイエ夫人は、顔を真っ赤に染めた。
隣のノイエ伯爵が「お前、本当か!?」と詰め寄る。
「貴方がメイドにまで手を出すからでしょ! それより! なぜシャルロットが知っているのよ! この子が寝込んでる間に地下室でやったのに!」
ノイエ伯爵はヒステリックに叫ぶ妻に耳打ちをした。
「どうやらシャルロットは、人に触れると秘密にしていることが"視える"ようになったらしい。高熱のせいかもしれん」
「なんですって!? ……良い考えがあるわ」
ノイエ夫人は口の端を吊り上げて、ニタリと笑った。
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「シャルロット、あの白い髭のおじさんの前でわざと転びなさい」
「えぇ……?」
父と母に連れて来られた場所は貴族たちのパーティ。
病み上がりながらも「皆でお出かけ」と喜んでいたシャルロットは、父に言われたことが不可解で戸惑いの声を洩らす。
「貴女も鞭で叩かれたいの?」