超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました

「今後の予定だが」
「はい」
「グレイヴン領には夕方頃に着く予定だ。
明後日、グレイヴン領内の国教会で婚礼式を行う。明日はその準備だ」
「はい。あの、ドレスは……」
「亡き母が着た白いドレスがある」
「はい……」

テオドールの母が亡くなっていることは知っていた。

(お母様にテオドール様の情報をひととおり聞かされていたのよね。詳しくは知らないけれど、事故だったとか……)

シャルロットはちらりとテオドールを見た。
彼は何か書類を読んでいる。

「国教会の庭で、領民に御披露目パーティ。その後は領内を馬車でひととおり回って邸宅に戻る流れだ」
「わかりました」


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