超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
◇◇◇◇◇

翌朝。

「テオドール様、お待たせいたしました」

シャルロットは考えた末、群青色のシンプルなドレスを選んだ。

(テオドール様の髪の色と同じ色だから妻感が出るし、フリルが少ないデザインは落ち着いた印象を与えるから良いはず)

髪型は、長いピンクブロンドの髪を結い上げたアップスタイルで、前髪は斜めに流して。
今までの可憐で愛らしい雰囲気と違って、知的な印象を与える。

(今までメイクも髪も自分でやらされて辛かったけれど、その経験が役立ったわ)

シャルロットは伯爵令嬢にも関わらず両親がケチで、表に出る部分以外はお金をかけてもらえなかったのだ。

「ああ、では出発しよう」

(わかってはいたけれど、こんなに変わったのに一言もないのね……)

シャルロットは少しがっかりした気持ちで、テオドールの後をついていく。

テオドールは遠出用の馬車に乗り込み、シャルロットも続いた。
テオドールの斜め向かい側に腰を下ろす。

(遠出用だからか、クッションがさらにフカフカで座り心地が良いわ)
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