超能力持ち令嬢ですが冷徹理屈屋公爵に「その力を貸してくれ」と言われて偽装結婚することになりました
「ーーなるほど。経緯はわかった」
テオドールがそう言うと、シャルロットは両手で自分の顔を覆った。
「どうした」
「わ、私が視たせいで人々が不幸になってしまったことにずっと罪悪感があって……」
「当時の君は子供で、親の命令で、失敗したら鞭で折檻。君も被害者だ。それに君のお陰でパヴァティ伯爵に手篭めにされていた従者は、助かったのではないか?」
「……でも」
「これから君はその力を使って、困っている人々を助けることで償っていけば良い」
「はい……」
今まで誰にも言えなかった罪悪感と苦しみを吐露したにも関わらず、テオドールの態度は変わらない。
(テオドール様のこういう性格が今は救いだわ……)
シャルロットが小さく安堵の息を吐いた後、テオドールが口を開く。
「単刀直入に言う、私は命を狙われている」