生真面目秘書だった彼がハイスペ副社長になって滾る執愛を刻み込んできます
両親は理彩子に対してまったく期待をしていなかったようだが、やるからには絶対に成功させたい。そんな意地があった。
会社経営などまったくした経験がない上に、そういう教育を受けてはいない。
最初は失敗の連続だった。何度逃げ出したくなっただろうか。
何度もつまずきそうになりながらも秘書の光輝と力を合わせてがんばり続け、会社をより大きく成長させた。
社長に就任して五年、合格ラインを突破したのではないか。そんなふうに思って、理彩子は誇らしげな気持ちでいた。
香梨奈の足もとにも及ばない。そんな言葉を何度も言われ続けていたが、理彩子だってなかなかできると認められるのではないか。そんな期待を抱いていたのだが……。
しかし、現実はそう簡単にはいかない。両親の態度はまったく変わらず、成功を遂げた理彩子に対して冷ややかだった。それを目のあたりにして『ダメだったか』と落胆する。
両親は、どんなときも香梨奈ファーストを貫き通してきた。それは彼女が両親のそばにいない間もずっとだ。
ここまでくるとあきらめの気持ちの方が強くなるが、それは今に始まったわけではない。
遡ること、三十年以上前。名門柏家、KASHIWAフードの御曹司であった父は、見合いで母と結婚したのだが、なかなか子宝に恵まれなかった。
当時、「早急に跡取りを」という周りからのプレッシャーは相当なものだったらしく、母は滅入っていたらしい。
会社経営などまったくした経験がない上に、そういう教育を受けてはいない。
最初は失敗の連続だった。何度逃げ出したくなっただろうか。
何度もつまずきそうになりながらも秘書の光輝と力を合わせてがんばり続け、会社をより大きく成長させた。
社長に就任して五年、合格ラインを突破したのではないか。そんなふうに思って、理彩子は誇らしげな気持ちでいた。
香梨奈の足もとにも及ばない。そんな言葉を何度も言われ続けていたが、理彩子だってなかなかできると認められるのではないか。そんな期待を抱いていたのだが……。
しかし、現実はそう簡単にはいかない。両親の態度はまったく変わらず、成功を遂げた理彩子に対して冷ややかだった。それを目のあたりにして『ダメだったか』と落胆する。
両親は、どんなときも香梨奈ファーストを貫き通してきた。それは彼女が両親のそばにいない間もずっとだ。
ここまでくるとあきらめの気持ちの方が強くなるが、それは今に始まったわけではない。
遡ること、三十年以上前。名門柏家、KASHIWAフードの御曹司であった父は、見合いで母と結婚したのだが、なかなか子宝に恵まれなかった。
当時、「早急に跡取りを」という周りからのプレッシャーは相当なものだったらしく、母は滅入っていたらしい。