生真面目秘書だった彼がハイスペ副社長になって滾る執愛を刻み込んできます
重田にも、そして理彩子の右腕である光輝にも知らされていない。彼らが社長交代の話を知るのは、プレスリリースが出てからになる。
その頃には香梨奈が社長の座に君臨し、理彩子は追い出された後になるはずだ。
なにも言えずに会社を去るのは心が痛む。しかし、この決定は覆らない。
社長室の隅で書類の整理をする光輝のうしろ姿を見つめる。
理彩子が社長に就任後、すぐに彼は中途採用で入社してきた。
最初こそいけ好かない男だと腹立たしかった。
彼が秘書として配属された初日を今も覚えている。
『私の方が社長の座にふさわしいと思いますが、それでもあなたの秘書を務めましょう。足を引っ張らないでいただけたら、それでいいです。私がフォローします』
そんなふうに言ってきて、あぜんとした。
大口を叩いて何様のつもりだ。最初こそ光輝に対して怒り心頭だった。
しかし、その言葉はハッタリでも誇張でもないとすぐに判明する。
なにも知らない理彩子をカバーしつつ、かなり先を見すえて動いていく。そして、理彩子をアシストしていくその力は本物だったのだ。
最初こそ負けたことに悔しく反発したが、すぐにそれを改めた。
光輝をお手本に動いていけば、きっと成長できる。そう思ったからだ。
考えを変えてからは、必死に食いついていった。
光輝に追いつけるとは思えなかったが、それでも彼に及第点をもらいたい。その一心で、がむしゃらに働いた。
その努力があってか。最初こそ理彩子を小バカにした様子の光輝だったのだが、だんだんとそういう態度が改められていく。
その頃には香梨奈が社長の座に君臨し、理彩子は追い出された後になるはずだ。
なにも言えずに会社を去るのは心が痛む。しかし、この決定は覆らない。
社長室の隅で書類の整理をする光輝のうしろ姿を見つめる。
理彩子が社長に就任後、すぐに彼は中途採用で入社してきた。
最初こそいけ好かない男だと腹立たしかった。
彼が秘書として配属された初日を今も覚えている。
『私の方が社長の座にふさわしいと思いますが、それでもあなたの秘書を務めましょう。足を引っ張らないでいただけたら、それでいいです。私がフォローします』
そんなふうに言ってきて、あぜんとした。
大口を叩いて何様のつもりだ。最初こそ光輝に対して怒り心頭だった。
しかし、その言葉はハッタリでも誇張でもないとすぐに判明する。
なにも知らない理彩子をカバーしつつ、かなり先を見すえて動いていく。そして、理彩子をアシストしていくその力は本物だったのだ。
最初こそ負けたことに悔しく反発したが、すぐにそれを改めた。
光輝をお手本に動いていけば、きっと成長できる。そう思ったからだ。
考えを変えてからは、必死に食いついていった。
光輝に追いつけるとは思えなかったが、それでも彼に及第点をもらいたい。その一心で、がむしゃらに働いた。
その努力があってか。最初こそ理彩子を小バカにした様子の光輝だったのだが、だんだんとそういう態度が改められていく。