生真面目秘書だった彼がハイスペ副社長になって滾る執愛を刻み込んできます
「私は、なにも変わっていませんよ。変わったのは、社長の方ですから」
「私?」
自分を指さして首をかしげると、彼はドキッとするほどやわらかな笑みを浮かべた。
「この五年間で社長は変わりましたよ。最初はどうなるかと思っていましたが、立派に成長されましたから」
「藤家さん」
「この五年間、私はずっと社長のそばにいました。ですから、間違いありません」
彼の本心なのだろう。それが伝わってきて、やっぱり泣きたくなってきてしまった。
今、理彩子がKASHIWA雑貨の社長として胸を張っていられるのは、光輝のおかげだ。
全信頼を寄せている彼からそんなふうに言われて、感動のあまり胸がジーンとする。
いつもなら、照れ隠しで悪態のひとつでもついていたはず。だが、今は素直に感謝の気持ちを伝えたい。
彼をジッと見つめた後、ゆっくりと頬を綻ばせた。
「ありがとう、藤家さん。私はあなたがいたから、なんとかここまで乗り越えてきたんだと思うわ」
理彩子の率直な気持ちだ。どうしても光輝には伝えておきたかった。
すると、光輝は急に理彩子がいるデスクまでやって来て、顔を覗き込んでくる。
そのあまりに近い距離感に、思わずビックリして仰け反った。
理彩子が困惑するのが、彼には伝わったはずだ。
それなのに光輝は、より理彩子に近づいてきた。
「私?」
自分を指さして首をかしげると、彼はドキッとするほどやわらかな笑みを浮かべた。
「この五年間で社長は変わりましたよ。最初はどうなるかと思っていましたが、立派に成長されましたから」
「藤家さん」
「この五年間、私はずっと社長のそばにいました。ですから、間違いありません」
彼の本心なのだろう。それが伝わってきて、やっぱり泣きたくなってきてしまった。
今、理彩子がKASHIWA雑貨の社長として胸を張っていられるのは、光輝のおかげだ。
全信頼を寄せている彼からそんなふうに言われて、感動のあまり胸がジーンとする。
いつもなら、照れ隠しで悪態のひとつでもついていたはず。だが、今は素直に感謝の気持ちを伝えたい。
彼をジッと見つめた後、ゆっくりと頬を綻ばせた。
「ありがとう、藤家さん。私はあなたがいたから、なんとかここまで乗り越えてきたんだと思うわ」
理彩子の率直な気持ちだ。どうしても光輝には伝えておきたかった。
すると、光輝は急に理彩子がいるデスクまでやって来て、顔を覗き込んでくる。
そのあまりに近い距離感に、思わずビックリして仰け反った。
理彩子が困惑するのが、彼には伝わったはずだ。
それなのに光輝は、より理彩子に近づいてきた。