生真面目秘書だった彼がハイスペ副社長になって滾る執愛を刻み込んできます
1 嵐は突然やってくる
「社長、明日の商談ですが、先方からランチミーティングを兼ねたいという要望が出ております。いかがいたしましょうか?」
ようやく会議が終わり、KASHIWA雑貨の社長、柏理彩子はディスカッションルームを出て社長室へと戻ろうとしていた。
中堅会社にまで発展させた会社社長にしては、年齢は若めの二十九歳。
黒く艶やかな髪は綺麗な夜会巻きにしており、隙がなく見える。
スレンダーでクールな美人だとはよく褒めそやされるが、愛想がないと言われることもしばしば。
本人としてはツンケンしているつもりはないのだけれど、真面目すぎる性格のせいかキツく見られがちだ。
とはいえ、会社社長の身である。それぐらいが、ちょうどいいのかもしれない。
ビジネス時の勝負服はジャケットとスカート、そして小ぶりのピアスだ。控えめな色合いとデザインである。
そして、理彩子のトレードマークはチタンフレームのメガネだ。
この会社の社長になったのは、五年前。当時は、とくに商談相手になめられた。
そのため理彩子は、ビジネス時にはメガネをかけるようにした。
少しは威圧的に見えるらしく、若くて信用ならないと言われなくなった。
それは、会社をうまく軌道に乗せたという実績による評価も相まってのことだろう。
そんな理彩子に、秘書の藤家光輝が声をかけてきた。
ようやく会議が終わり、KASHIWA雑貨の社長、柏理彩子はディスカッションルームを出て社長室へと戻ろうとしていた。
中堅会社にまで発展させた会社社長にしては、年齢は若めの二十九歳。
黒く艶やかな髪は綺麗な夜会巻きにしており、隙がなく見える。
スレンダーでクールな美人だとはよく褒めそやされるが、愛想がないと言われることもしばしば。
本人としてはツンケンしているつもりはないのだけれど、真面目すぎる性格のせいかキツく見られがちだ。
とはいえ、会社社長の身である。それぐらいが、ちょうどいいのかもしれない。
ビジネス時の勝負服はジャケットとスカート、そして小ぶりのピアスだ。控えめな色合いとデザインである。
そして、理彩子のトレードマークはチタンフレームのメガネだ。
この会社の社長になったのは、五年前。当時は、とくに商談相手になめられた。
そのため理彩子は、ビジネス時にはメガネをかけるようにした。
少しは威圧的に見えるらしく、若くて信用ならないと言われなくなった。
それは、会社をうまく軌道に乗せたという実績による評価も相まってのことだろう。
そんな理彩子に、秘書の藤家光輝が声をかけてきた。