綾小路くん、距離近いです……っ
《 ちょっと冷たい……? 》
《 Side:早乙女 美結 》
「あ、あの...」
私は今とても困っている。
その原因は、紛れもなく彼...、綾小路くん。
急にキスしてきたり、なんか距離近いし...
「ん?何。」
めっちゃ甘い声で抱きしめてくるし...
これ以上私の心臓が持たない...
よし、ここはちゃんと言おう...!
「は、離してください...!」
「んー、しょうがない。」
名残惜しそうに離してくれた綾小路くん。
意外と素直だな...
私は綾小路くんの頭を撫でたい衝動に陥ったが、頑張って我慢する。
だって綾小路くんが可愛いんだもん...!
「イチャイチャしないでくれる?目障りなんだけど。」
急に冷たい声が飛んできて、ビクリと肩が震えてしまった。
恐る恐る振り向くと、いたのは同じクラスの哀銘 涼良くん。ヘッドホンを首にかけ、黒のパーカーを来ているオシャレさん。前髪を目のちょっと上までにきっちり切っている美形くん。
ちょっと怖いけど、大丈夫...!
「あ?」
すかさず綾小路くんが威嚇を効かせる。
け、喧嘩は良くないのにっ...
「ん...?もしかしてあんた綾小路?......ふぅーん。.....弱そ。」
そう言って煽るように口角を上げた哀銘くん
えぇっ!?そんなこと言っちゃダメだよ...
綾小路くんが傷ついちゃう!
でも怖いので綾小路くんと哀銘くんの間を割って入ることもできず。
なぜか綾小路くんは全く傷ついておらず。
なんでっ...!?とパニくる私を見もしない哀銘くん。
そして私を庇うように前に立ってくれた綾小路くん。
自分の身は自分で守れるのに...
綾小路くんに感謝せざるを得なかった。
「ほらほら、喧嘩するのは良くないよ。」
救世主らしき声が聞こえた。
私は安堵のあまり、安心の笑みを浮かべる。
声のいる方へ見ると、天使のような笑みを浮かべた、クラスメイトの道明寺 蒼音くんだった。
道明寺くんは笑顔で二人の間を割って入り、宥めるように言う。
「...。」
綾小路くんは興味ないと言わんばかりの顔で哀銘くんから目を逸らす。
その態度がムカついたのか、哀銘くんは睨みを効かせた。
そして、睨みの矛先、視線は道明寺くんへ...。
なんで...!?道明寺くんは優しいのに...!
「あんたさっきからヒーローぶってんの?胡散臭い雰囲気隠せてないよ。」
なっ...。
天使降臨の笑みを浮かべた道明寺くんがそんなわけないじゃん...!と感情を込めて哀銘くんを睨む。
哀銘はちらりと横目で私を捉える。
恐怖でビクッと肩が震える。
「...あんたさ、可愛いよね。」
「ふっ」と鼻で笑う哀銘くん。
褒めてるの...?貶してるの...?どっち...!?
「...おい。今の撤回しろ。」
綾小路くんは低い声を出して哀銘くんを睨む。
「なんで?普通に可愛いじゃん。あ、もしかして独占欲強い系?嫉妬魔はモテないよ。」
「...っ。」
「まあまあ、落ち着きなよ。ほら仲良しの握手。」
「あんたは笑顔の練習してな。」
「...。」
ピキッと、ほんの一瞬だけど、道明寺くんの笑顔に亀裂が入った...気がした。
き、気のせいだよね...!
道明寺くんは、爽やかで優しい笑顔を浮かべている...、い、良い人だもん...!
一瞬道明寺くんの顔が能面になった気がして、心の中で私はうぅっ、と頭を抱える。
なんかとにかく今の状況を良い雰囲気にしなきゃ!
お互い、肩を組み合って、うははっ、あははっ、って笑顔で踊り回って...っ
と、とりあえずこの場を解決できるのは、私しかいない...!
勇気出すんだ、私...!
「あ、あの!」
できるだけ大きな声を出す。
「......早乙女。」
綾小路くんが優しい瞳で笑みを浮かべてくれる。私に歩み寄り、何故か抱きしめた。
えっ?
ま、待ってよぉぉ...!!
ちょっと、こ、ここは...、肩を抱き合って、お、男の子の友情として、熱い握手を交わすところじゃないの...!?
あ、綾小路くん...、シナリオ崩壊しちゃったよぉ......
「え、なにそれ。マウント行為やめてくんない?ウザイんですけど。」
「んー、ちょっとそれは目の保養じゃないなぁ。」
哀銘くんはともかく、や、やだなぁっ...
ど、道明寺くん...?目が笑ってないよ...?
そ、そして綾小路くんは...、い、一旦離そうね...?
あぁ、もうっ......
みんなにはごめんなさいだけど、今日は厄日だっ...。
私は一人、申し訳ない気持ちで頭を抱えるのだった。
「あ、あの...」
私は今とても困っている。
その原因は、紛れもなく彼...、綾小路くん。
急にキスしてきたり、なんか距離近いし...
「ん?何。」
めっちゃ甘い声で抱きしめてくるし...
これ以上私の心臓が持たない...
よし、ここはちゃんと言おう...!
「は、離してください...!」
「んー、しょうがない。」
名残惜しそうに離してくれた綾小路くん。
意外と素直だな...
私は綾小路くんの頭を撫でたい衝動に陥ったが、頑張って我慢する。
だって綾小路くんが可愛いんだもん...!
「イチャイチャしないでくれる?目障りなんだけど。」
急に冷たい声が飛んできて、ビクリと肩が震えてしまった。
恐る恐る振り向くと、いたのは同じクラスの哀銘 涼良くん。ヘッドホンを首にかけ、黒のパーカーを来ているオシャレさん。前髪を目のちょっと上までにきっちり切っている美形くん。
ちょっと怖いけど、大丈夫...!
「あ?」
すかさず綾小路くんが威嚇を効かせる。
け、喧嘩は良くないのにっ...
「ん...?もしかしてあんた綾小路?......ふぅーん。.....弱そ。」
そう言って煽るように口角を上げた哀銘くん
えぇっ!?そんなこと言っちゃダメだよ...
綾小路くんが傷ついちゃう!
でも怖いので綾小路くんと哀銘くんの間を割って入ることもできず。
なぜか綾小路くんは全く傷ついておらず。
なんでっ...!?とパニくる私を見もしない哀銘くん。
そして私を庇うように前に立ってくれた綾小路くん。
自分の身は自分で守れるのに...
綾小路くんに感謝せざるを得なかった。
「ほらほら、喧嘩するのは良くないよ。」
救世主らしき声が聞こえた。
私は安堵のあまり、安心の笑みを浮かべる。
声のいる方へ見ると、天使のような笑みを浮かべた、クラスメイトの道明寺 蒼音くんだった。
道明寺くんは笑顔で二人の間を割って入り、宥めるように言う。
「...。」
綾小路くんは興味ないと言わんばかりの顔で哀銘くんから目を逸らす。
その態度がムカついたのか、哀銘くんは睨みを効かせた。
そして、睨みの矛先、視線は道明寺くんへ...。
なんで...!?道明寺くんは優しいのに...!
「あんたさっきからヒーローぶってんの?胡散臭い雰囲気隠せてないよ。」
なっ...。
天使降臨の笑みを浮かべた道明寺くんがそんなわけないじゃん...!と感情を込めて哀銘くんを睨む。
哀銘はちらりと横目で私を捉える。
恐怖でビクッと肩が震える。
「...あんたさ、可愛いよね。」
「ふっ」と鼻で笑う哀銘くん。
褒めてるの...?貶してるの...?どっち...!?
「...おい。今の撤回しろ。」
綾小路くんは低い声を出して哀銘くんを睨む。
「なんで?普通に可愛いじゃん。あ、もしかして独占欲強い系?嫉妬魔はモテないよ。」
「...っ。」
「まあまあ、落ち着きなよ。ほら仲良しの握手。」
「あんたは笑顔の練習してな。」
「...。」
ピキッと、ほんの一瞬だけど、道明寺くんの笑顔に亀裂が入った...気がした。
き、気のせいだよね...!
道明寺くんは、爽やかで優しい笑顔を浮かべている...、い、良い人だもん...!
一瞬道明寺くんの顔が能面になった気がして、心の中で私はうぅっ、と頭を抱える。
なんかとにかく今の状況を良い雰囲気にしなきゃ!
お互い、肩を組み合って、うははっ、あははっ、って笑顔で踊り回って...っ
と、とりあえずこの場を解決できるのは、私しかいない...!
勇気出すんだ、私...!
「あ、あの!」
できるだけ大きな声を出す。
「......早乙女。」
綾小路くんが優しい瞳で笑みを浮かべてくれる。私に歩み寄り、何故か抱きしめた。
えっ?
ま、待ってよぉぉ...!!
ちょっと、こ、ここは...、肩を抱き合って、お、男の子の友情として、熱い握手を交わすところじゃないの...!?
あ、綾小路くん...、シナリオ崩壊しちゃったよぉ......
「え、なにそれ。マウント行為やめてくんない?ウザイんですけど。」
「んー、ちょっとそれは目の保養じゃないなぁ。」
哀銘くんはともかく、や、やだなぁっ...
ど、道明寺くん...?目が笑ってないよ...?
そ、そして綾小路くんは...、い、一旦離そうね...?
あぁ、もうっ......
みんなにはごめんなさいだけど、今日は厄日だっ...。
私は一人、申し訳ない気持ちで頭を抱えるのだった。