エリート外科医との愛人契約したら溺愛され囲われました

1章 真夜中の受付

お金を稼ぐということは、普通の仕事では叶わない事もある。

(あーあ。また今夜も忙しい)

真夜中の救急外来。

途切れもなく患者さんがやってくる。

「子供が熱を出したんです。診て頂けますか?」

「ではこちらにお名前を」

大抵の患者は子供か、お腹を押さえた人だ。

そして、厄介なのが救急車で運ばれるケースだ。

すぐそこの外来入り口で、担架に乗せられた人が病棟へと運ばれる。

「付き添いの方は、受付にお願いします」

「はい」

家族が急に倒れたせいか、まともに名前を書く事すらできない人もいる。

そんな方には、無理強いしない。

「ご心配ですよね。オペが終わってから記入頂いてもいいですよ」

私はそう言って、紙をはさんだボードとボールペンを、患者さんのご家族に渡しておく。
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