『不倫してた女ですが、泣いてもいいですか?』
1 ◇夢のような幸せ



 岡島くんとは年明けから同じチームで動くことになり、一緒に
海外へ出張へ行くこともある。

 むちゃくちゃ、見た目が私好みで前々からいいなって思ってた。

 だけど、彼は既婚者な上になかなか接点を持つことがなくてじれったく
思ってた。

 そしたらまさかの同じチームでしょ。
 夢かと思って思わずその日、ほっぺたを抓ったくらい。
マンガのようだけど。

 仕事絡みでどんどん一緒にいられる時間が増えて──やっと念願が叶い
付き合えるようになる。

最近、私たちラブラブ。

岡島くんは嘘の出張を奥さんに申告していて、日本に帰って来てから1週間
ずっと私と毎日一緒にいる。

それで、かなり距離が縮まって親密になってる。

「ね、私たちのこと考えてくれてる?」

「うん、考えてるね」

「どんな風に?」

「妻と別れて宮本さんと一緒になる? かな……」

「それっ、信じてもいいの?」

「もちろん」

「ホントだよね?」


「うん、ほんと」

彼の耳障りの良い言葉に、私はひと時酔いしれる。


『きゃぁ~、やった~。
奥さんから略奪するなんて──難攻不落だと思ってたのに、逆にこんなに
簡単でいいの? って思っちゃうくらい……』

私は岡島くんの顔がめっちゃ好きっ。
私好みなのよね~。

毎日、彼の顔を見ていられるなんて──
彼の奥さんとして同じ屋根の下で暮らせるなんて──

夢のよう。  


AI自作イメージイラスト
 
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