冷静な年下社長と契約結婚したはずなのにある夜突然オオカミになりました
翌日。私は社長にソファに座る事を指示された。

無駄な動きを嫌う社長にしては、珍しいことだ。

「今日は他でもありません。橘さんに折り入って相談があります」

「私にですか?」

完璧で優しい社長が、私に相談?

それだけで胸がドキッとした。

「昨日、あなたは結婚をしたいと仰ってましたね」

「はい。確かに言いました」

そこで私は社長と見つめ合った。

社長、いつにも増して真剣な表情をしている。

「その気持ちに、偽りはないですね」

はっ!もしかして社長は、相手のいない私に、もしかして……

結婚相手を紹介しようとしている!

優しい。なんて優しい!

胸に熱くこみ上げるものがあった。

「社長……私……」
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