冷静な年下社長と契約結婚したはずなのにある夜突然オオカミになりました
「どういうことですか」

社長は一歩、また一歩私の元へやってくる。

「これはその……」

「結婚しないって言ったじゃないですか」

「そうとは言ってません!」

確かにこの前、彼氏がいなくて結婚の予定はないですよという話はしていた。

「結婚したいんですか」

「……はい」

そう言うと社長がデスクに手を付いて、愕然としている。

「あの、社長……」

「いえ、ここは落ち着きます。橘さんも一人の人間です。結婚だってしたいですよね」

「はい、できれば」

そう返事をすると、社長は大きなため息をついた。

なぜに?本気で私は結婚しないと思っていたの?

「……その、お相手は何人くらい来てるのですか?」

「あー……」
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