黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
晴貴などはいっそ、司法試験を受けたらいいとまで冗談めかして言ってくるが、そこまではいいかなと思っている。
……今のところ、は。

「でも、さ。
夏初との約束があるし、悪意を持って故意にやった場合以外は、な、なにも……しない」

本当に仕方なくといった感じで晴貴が絞り出し、笑ってしまう。

「うん、それでお願い。
悪意があってやった人は徹底的にやっていいからさ。
いや、悪意で子供たちを傷つけた人は徹底的にやって」

「わかった。
そのときは容赦しない」

真面目な顔で彼が頷く。
私の旦那様は私にも子供たちにも過剰な愛を注ぐ困った人だが、私たちを絶対に守ってくれる、素敵な人だ。


【終】
< 252 / 253 >

この作品をシェア

pagetop