黒弁護士は夜咲く桜を独占する~過保護な愛に溶かされて~
私はこの会社で自分が次第に停滞していくのを感じながら、働いている。
お昼休みになり、社食へ向かう。
日替わりかうどんしか選べない古びた食堂だが、安いので助かっている。
なんだかんだ言いながらもこの会社に勤め続けているのは、不満と待遇面を天秤にかけたら僅かに後者に軍配が上がるからかもしれない。
日替わり定食をトレイにのせ、空いている席を探す。
少し離れた席で同期の篠木さんが手を振っているのが見えたので、そこへ行った。
「おつかれ」
「おつかれさま」
軽く手をあわせ、副菜の煮物から食べ始める。
「ダイエット中なのに困るわ」
そう言いつつ唐揚げに噛みついた篠木さんが、私はあまり得意ではなかった。
会社だからぱっと見はおとなしくしているが、爪は長く重そうにビジューがいくつもついている。
睫もエクステでもしているのか長く、きっちりカールしていた。
見る人が見れば私生活が華やかなのは察しがつく。
「夜桜はそんな悩みなさそうで羨ましい」
「そう……?」
その言葉どおりのため息を彼女がつき、曖昧な笑顔で答える。
お昼休みになり、社食へ向かう。
日替わりかうどんしか選べない古びた食堂だが、安いので助かっている。
なんだかんだ言いながらもこの会社に勤め続けているのは、不満と待遇面を天秤にかけたら僅かに後者に軍配が上がるからかもしれない。
日替わり定食をトレイにのせ、空いている席を探す。
少し離れた席で同期の篠木さんが手を振っているのが見えたので、そこへ行った。
「おつかれ」
「おつかれさま」
軽く手をあわせ、副菜の煮物から食べ始める。
「ダイエット中なのに困るわ」
そう言いつつ唐揚げに噛みついた篠木さんが、私はあまり得意ではなかった。
会社だからぱっと見はおとなしくしているが、爪は長く重そうにビジューがいくつもついている。
睫もエクステでもしているのか長く、きっちりカールしていた。
見る人が見れば私生活が華やかなのは察しがつく。
「夜桜はそんな悩みなさそうで羨ましい」
「そう……?」
その言葉どおりのため息を彼女がつき、曖昧な笑顔で答える。