黒魔術の使い手ですが何か?! 死に戻り王太子妃は今世ではもふもふ精霊と一緒に楽しく暮らしたい
4.父との再会
「オーロラ誕生日おめでとう」
オーロラの七歳の誕生日。ミシェルが店にやってきて、一冊の本をくれた。
「本?」
中を見ると花の図鑑だ。
前世ではこんなものくれなかったのに。
「オーロラ。花好きみたいだけど、俺は花束なんてやれないから」
花。
そうか、いつもジルが庭に咲いている花束をくれていたから……。
もしかしたらジルが誕生日に花束を持ってくると言っていたのを聞いていたのかしら?
ふふ。うれしい。
「ありがとう」
「いいよ。あいつがいなくなったから寂しがってるかと思っただけだ。深い意味はないからな」
心なしかミシェルの顔が赤くなっている気がする。
照れているのだろう。
「ミシェルったら照れちゃって」
「うるさいな。照れてるもんか」
その日は母のベラが奥の部屋にケーキを用意してくれていたので、ふたりで食べた。
「そうだ。ミシェル」
「なんだ?」
母のおいしい手作りケーキをほおばりながら口だけ返事する。
「わたしがいなくなってもちゃんと勉強してお母さんみたいなお医者さんになってね」
「ぶっ」
突然そんなことを言うと噴き出してしまった。
「なんだよ、いきなり。いなくなるのかよ」
あわてて袖口で口を拭いている。
「例えばの話よ。ミシェルはお母さんみたいな腕のいいお医者さんになると思うの。みんなを助けることができるわ」
これは本当だ。
ミシェルと一緒にオーロラはたくさんの患者を救った。
だから、今世でも絶対にがんばってほしい。
オーロラは前世と違う動きをする決意をしていた。
母を救わなければならない。
このままここにいると母が前世と同じように死んでしまう。
「そ、そんなこと言ってもさ」
前世では数日後に母が死んでしまったのを目の当たりにしたことでミシェルは医師になろうと決意する。それから猛勉強しはじめるのだ。
だが、母の死は絶対に起こさせない。
でもミシェルには医師になってほしい。
「わたしの一生のお願いよ。絶対にお医者さんになって」
「わ、わかったよ」
「よかった」
オーロラがにっこり笑うと、ミシェルは照れくさそうに鼻をこすっていた。
オーロラの七歳の誕生日。ミシェルが店にやってきて、一冊の本をくれた。
「本?」
中を見ると花の図鑑だ。
前世ではこんなものくれなかったのに。
「オーロラ。花好きみたいだけど、俺は花束なんてやれないから」
花。
そうか、いつもジルが庭に咲いている花束をくれていたから……。
もしかしたらジルが誕生日に花束を持ってくると言っていたのを聞いていたのかしら?
ふふ。うれしい。
「ありがとう」
「いいよ。あいつがいなくなったから寂しがってるかと思っただけだ。深い意味はないからな」
心なしかミシェルの顔が赤くなっている気がする。
照れているのだろう。
「ミシェルったら照れちゃって」
「うるさいな。照れてるもんか」
その日は母のベラが奥の部屋にケーキを用意してくれていたので、ふたりで食べた。
「そうだ。ミシェル」
「なんだ?」
母のおいしい手作りケーキをほおばりながら口だけ返事する。
「わたしがいなくなってもちゃんと勉強してお母さんみたいなお医者さんになってね」
「ぶっ」
突然そんなことを言うと噴き出してしまった。
「なんだよ、いきなり。いなくなるのかよ」
あわてて袖口で口を拭いている。
「例えばの話よ。ミシェルはお母さんみたいな腕のいいお医者さんになると思うの。みんなを助けることができるわ」
これは本当だ。
ミシェルと一緒にオーロラはたくさんの患者を救った。
だから、今世でも絶対にがんばってほしい。
オーロラは前世と違う動きをする決意をしていた。
母を救わなければならない。
このままここにいると母が前世と同じように死んでしまう。
「そ、そんなこと言ってもさ」
前世では数日後に母が死んでしまったのを目の当たりにしたことでミシェルは医師になろうと決意する。それから猛勉強しはじめるのだ。
だが、母の死は絶対に起こさせない。
でもミシェルには医師になってほしい。
「わたしの一生のお願いよ。絶対にお医者さんになって」
「わ、わかったよ」
「よかった」
オーロラがにっこり笑うと、ミシェルは照れくさそうに鼻をこすっていた。