【改稿版】記憶を失くした御曹司と偽りの妻
ちょうどそのとき、看護師さんが点滴の確認に入ってきて、私は命拾いしたような気持ちで立ち上がった。
けれどドアへ向かう前に、また呼び止められる。

「梨音」

「……はい」

「次は、もう少し近くに座って」

看護師さんの前で何を言うんですか、この人は。
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