おれが、おまえを、可愛くしてやる。
珍しくも純平が怒った。……あれ以来、一度も、純平が怒っている姿を目にしていない。あんなに傍にいたわたしでさえも。言われた男の子は先生にも注意されて、大人しく――引き下がりはせず、川でじゃぶじゃぶ遊んで先生たちを困らせていた。
一方で。
純平とは家族ぐるみのお付き合いで。家族全員でどちらかの家に行くこともあった。……それで、純平が、わたしの部屋に遊びに来たときに、……親が、アクセサリーを買ってくれない、という悩みを打ち明けた。確かにわたしは、自分の身の回りの物もまだまだ管理しきれない幼い子どもであり、仮に、買ってもらったとて、失くしてしまう可能性のほうが大きいと考える。――そんなわたしの話を覚えていた純平は、その日、わたしを手招きで呼びよせると、わたしに――。
『はい。……大したものじゃないけれど』
シロツメクサの指輪を作ってくれた。そして……もみじのようにちっちゃな手でわたしの指に――はめてくれた。
そのとき、わたしは――本格的に、恋に落ちた。
だから思う。こうして指輪を嵌める指を見るとあなたのことを思い出す。――複雑。
一方で。
純平とは家族ぐるみのお付き合いで。家族全員でどちらかの家に行くこともあった。……それで、純平が、わたしの部屋に遊びに来たときに、……親が、アクセサリーを買ってくれない、という悩みを打ち明けた。確かにわたしは、自分の身の回りの物もまだまだ管理しきれない幼い子どもであり、仮に、買ってもらったとて、失くしてしまう可能性のほうが大きいと考える。――そんなわたしの話を覚えていた純平は、その日、わたしを手招きで呼びよせると、わたしに――。
『はい。……大したものじゃないけれど』
シロツメクサの指輪を作ってくれた。そして……もみじのようにちっちゃな手でわたしの指に――はめてくれた。
そのとき、わたしは――本格的に、恋に落ちた。
だから思う。こうして指輪を嵌める指を見るとあなたのことを思い出す。――複雑。