おれが、おまえを、可愛くしてやる。
『そっか。分かった。ごめんねしんどいときに』

「ううん。ありがとう。……じゃ、また、明日ね」

『うん。おやすみ』

 そうして電話を切り、――ふと気配を感じ、振り返って見ると。

 ソファーで思い切り携帯のスピーカーONで会話していたわたし。――エコバッグの重たそうな袋を持った、蓮二がそこに――立っていた。

 *
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