おれが、おまえを、可愛くしてやる。

◇#19. 愛を確かめる。

 終電を気にせず飲めるのがホテル宿泊のメリットである。……まあ、飲み過ぎて介抱されたわたしが言うべき台詞じゃないけれど。そもそもあれがあったから蓮二と結ばれたんだよね。

 天井まである巨大な窓の外のダイヤモンドのようなかがやきを見ている。夜景の美しさ……。「あ。あっちにレインボーブリッジが見えるよ」なんてつい指さしてしまう、田舎者丸出し精神。いえ関東出身なんですけど。

「すっごく綺麗……星の海みたいな夜景だね……」

「望海も綺麗さ」

 さらりと、こんな台詞を吐けるのがこのひとのすごいところだと思う。照れるわ。うしうし。「蓮二も……相変わらず格好いいね。どうやって鍛えているの?」

「んー学生時代の財産かなぁ」とカクテルを手に、首を傾げる蓮二。「テニスとサッカー。あとは友達とフットサルやってたし」

「えー」思わず声が出る。「それであの、シックスパックですか……すごいですねえ浅葱蓮二さん。ばっきばきじゃないですか」

「毎朝五時に起きてランニングしてるのは……言ってなかったっけ?」
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