おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 ストイックにもほどがあるでしょうリアム・ギャラガーですか。何日も同棲していたのにまったく気づきませんでしたよ。「寝坊助ですみません」素直に釈明。

「でも。望海のほうこそ、綺麗なからだしてるじゃない。……ってなんかやらしい意味に聞こえたらごめんね? 締まるところは締まっていて、スポーツかなんかやってるのかと思ってた」

 一瞬シモネッタのことかと思ったら蓮二は真顔である。違う違うそうじゃない。

「……母の、影響で。ちっさい頃からヨガはしてました。あとは……、趣味のない女にはなりたくなくて。蓮二がいなくなってからはテニススクールに通ってテニスしてる」

「おお」と身を乗り出す蓮二は、「共通の趣味があるって理想だね。……今度、コート借りて二人で打ち合おうか。望海は初心者だっけ? ラリーは出来る?」

「初中心者、って扱いみたいです。ボレー、サーブ、一応、……ショットを、一通りは出来ます」

「よっしゃ」と少年のように目を輝かせる蓮二。「あ。でも、……望海は休日は昼まで寝てる子だから無理ゲー、かな?」
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