おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 わたしの頬にかかった髪をそっと耳にかけると、あなたは、

「――日付が変わってもとけない魔法をかけてあげる」

 * * *

「望海。おはよう」

 ……夢かと思った。シャワーを浴びたらしく、髪がまだ、濡れていて……いつもはお決まりのアップスタイルなのが、ファサーッと前髪が下りていてすんごく可愛い。幼いー-!!! 尊さ成分爆発しているんですけどどうしてくれるんですか。蓮二。

 どっきどきするのを感じながらレスポンス。「……おはよう、ございます……きゃっ」

「うん?」

「うえ……着てくださいよ。うえ……」なんで朝っぱらから上半身裸で首からタオルをかけた蓮二を見ると照れてしまうのだろう。いや、もっとすごいプレイを昨晩楽しんだばかりでございますぞ。目のやり場に困るー!!!

「あっはは」腹筋を鍛えているひと特有の澄んだ声で彼は笑う。「ぼちぼち……お仕度とか。お化粧とかしなきゃでしょうし。チェックアウトの時間があるからね。起こしちゃった。ごめんね……」

 彼は、わたしの耳元に口を寄せると、

「昨日は、……激しかったね……望海」

 誰ですかえちえち貴公子を呼んだのは。いやわたしです。
< 132 / 225 >

この作品をシェア

pagetop