おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 わーお。プリティウーマンみたいな展開来たー。あとは高所恐怖症のリチャード・ギアに花束持ってきて貰って階段を――

「残念。ぼく、高いところ平気」

 ……こころの声、聞こえてましたか。てへっ、とわたしは笑ってみる。

「兄貴は時間の都合つかないんだけど。『Tender』、銀座に路面店あるの知ってる? 兄貴の奥さんが一緒に見立ててくれるって。……お言葉にあまえちゃおうか」

「はい。せっかくなので……あまえてしまいます」

「いいよいいよもう親族になる相手なんだから。これを機に、喋っておく機会を作るのも大事なんじゃないかな? パーティー当日は、来客が多いわけだし、じっくり話す……ってわけにはいかないだろうから」

「うんうん。……色々考えててくれてありがとう蓮二。……蓮二はなにを着ていくの?」

「きみとセットで選んで貰うつもり。……兄貴の嫁さん、……結構センスがいいんだ」

「そうなんだ。会えるのが楽しみだな」

「そうだね」
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