おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 最近ネットニュースで読んだネタを披露してみると、そうだね、と蓮二は頷き、「それで。……急なんだけど、今週末に、兄貴のデザイナー二十周年イベントがあるの。まぁよくある洋館貸し切ってパーティーする、ドラマとかで見かける雰囲気なの。……行きたい? 行くなら、兄貴たちに紹介しようと思ってるんだけど……きみのことを」

 ……お。おおお。

 親族紹介イベ来ました。……ってご両親はいらっしゃらない……のかな。そういうことってあんまり、言われない限り聞かないほうがいいとわたしは判断している。なので、わたしは。

「勿論だよ。蓮二のお兄さんにも会いたい」

「よかった」ほっ、とした顔を蓮二は見せる。「なら。……パーティーに着ていくドレスを選ばないとだね。どうせなら兄貴のブランドにしなきゃ。うし。じゃ、明後日にでも買いに行こうか」

「えー……。嬉しい提案だけど、お高いんじゃ……」

 こほん、と咳ばらいをした蓮二が、「弟特典ってやつがありまして。流石にオートクチュールは間に合わないけど、既製品なら望海にいいのがありそうだって。それとなく兄貴に頼んでおいたよ」
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