おれが、おまえを、可愛くしてやる。
 寂しくて寂しくてたまらなかった。いい加減なわたし。許して――なんて言わないけど、今夜だけは、あなたのぬくもりに浸っていたい。

 掛け布団をすーはーしながら目を閉じると自然と……意識が蕩けるように、消えていった。

 * * *

「おい。起きろ」

 声をかけられ目を覚ます。……とそこには。

(ふわわ……尊い……っ!!!)

 長袖の白地にオレンジの線のボーダーバスクシャツに(しかも七分丈にしっかりまくっている)、紺のカーゴパンツを合わせた浅葱さんが立っていた。……初私服。エッモ。なんだ会社だと白ワイシャツに黒ネクタイ黒スーツばっかだから私服もモノトーンかと思いきやがっつりおしゃれさんじゃないですかい。見た目詐欺め。

「……食料を買いに行こうと思っているのだがおまえ、どうする? ……起こしておいてなんだが、別に、おれは、おまえがここで寝ていても一向に構わんが」

「あ……はい。はい、……あの……えっと……」一応起き上がりはして答える。「土日は……ぶっちゃけ。昼過ぎまで寝てます……」
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