眠れない夜をかぞえて2
テレビ業界は出版業界と同じくらいの危機感を持っていた。
テレビ離れという言葉が聞こえるようになり、コンプライアンスもうるさくなって、視聴率を取るのが難しくなっていて、私はデスクと言って事務仕事全般を請け負っているけれど、人手不足は相変わらずで、何でも屋と化してしまっていた。
私も一ノ瀬さんも、定時で退社することはほとんどなくて、週末に一ノ瀬さんのマンションへ行って、泊まることが私たちのデートといってもいいような状態だった。
「一緒に住んじゃえばいいのに」
「なんかそれはまだ・・・・・・」
瑞穂は弟と結婚をして、すぐに妊娠すると、出産までは仕事をするといい、臨月の大きなお腹を抱えて仕事をしていた。つわりはひどくて大変そうだったけど、仕事を放り出すこともなく頑張ってくれていた。
そんな瑞穂に一ノ瀬さんは、休憩室の一室を使うようにと配慮をしてくれ、横になって休んだりして快適な妊婦生活を送っていた。
「デートだって、できないでいるじゃないよ」
「そうなんだけど、毎日会社で顔を合わせるし」
「内緒で付き合ってるんだから、公にできない関係じゃん。それのどこがいいのよ」
私と一ノ瀬さんの関係は、社内では瑞穂だけが知っている。
親密そうにしていても、それは日常の風景だったから今更二人でランチに行っても、お茶を飲んで雑談をしていても、勘繰られたりすることもなかった。
テレビ離れという言葉が聞こえるようになり、コンプライアンスもうるさくなって、視聴率を取るのが難しくなっていて、私はデスクと言って事務仕事全般を請け負っているけれど、人手不足は相変わらずで、何でも屋と化してしまっていた。
私も一ノ瀬さんも、定時で退社することはほとんどなくて、週末に一ノ瀬さんのマンションへ行って、泊まることが私たちのデートといってもいいような状態だった。
「一緒に住んじゃえばいいのに」
「なんかそれはまだ・・・・・・」
瑞穂は弟と結婚をして、すぐに妊娠すると、出産までは仕事をするといい、臨月の大きなお腹を抱えて仕事をしていた。つわりはひどくて大変そうだったけど、仕事を放り出すこともなく頑張ってくれていた。
そんな瑞穂に一ノ瀬さんは、休憩室の一室を使うようにと配慮をしてくれ、横になって休んだりして快適な妊婦生活を送っていた。
「デートだって、できないでいるじゃないよ」
「そうなんだけど、毎日会社で顔を合わせるし」
「内緒で付き合ってるんだから、公にできない関係じゃん。それのどこがいいのよ」
私と一ノ瀬さんの関係は、社内では瑞穂だけが知っている。
親密そうにしていても、それは日常の風景だったから今更二人でランチに行っても、お茶を飲んで雑談をしていても、勘繰られたりすることもなかった。