再召喚され全てを失った元聖女は、麗しの騎士団長様の溺愛で絶望から立ち上がる。
***
翌日。
「本当に大丈夫なのか? まだ休んでてもいいんだぞ?」
転移魔法陣を前に、ロード様が心配そうに言う。
「もう、今日だけで五度目ですよ? 大丈夫だって言ってるじゃありませんか。ほら、行きましょう」
「……わかった」
正直、体調は問題無いけれど精神的には本調子ではない。だけど、瘴気の広がりは私の気持ちなど待ってくれないから。
まずは、余計なことは考えずに瘴気を浄化する。他のことは、全てが終わってから考える。
自分の中でそう決めて、今日を迎えた。
「セーラ様、本当に無理だけはなさらぬよう」
「はい。わかってます」
セイロン様にも釘を刺され、大きく頷きながら三人で転移魔法陣に足を踏み入れた。
「ロード殿下! 向こうに魔獣の反応が!」
「わかった! セイロン! セーラを頼む!」
「承知しました!」
いつも通り魔獣の元へロード様が走り、私たちは浄化のため源を探す。
「見つけました! いきます!」
源を見つけるのにもだいぶ慣れてきて、素早く浄化を開始できるようになってきた。
魔力も安定しており、思いの外時間もかからずに浄化を完了させられてホッとする。
だけど、やはりいつもより疲れやすいような気がして、休み休みやらせてもらう。
「今日のところはもう終わりにしましょう」
三箇所回ったところで、セイロン様にそう言われるものの首を横に振った。
「まだ行けます。もう一箇所だけ行かせてください」
「ですが」
「無理はしません。問題ないです」
「……わかりました」
納得はしていなさそうだったセイロン様だったけれど、私の顔を見て了承してくれて。
「殿下。次で今日は最後にします」
「わかった。じゃあ行こう」
見回りを終えたロード様と三人で、転移魔法陣へ入る。
しかし転移した先は、今までで一番瘴気が濃く目の前すらほぼ見えないような状態だった。
「これはっ……」
「くっ……セーラ! 俺から離れるな!」
「はいっ……!」
「こちらは僕が!」
ロード様が前に、セイロン様が後ろに立って魔獣に備えてくれる。
早く浄化しないと。急いで目を閉じて、源を探す。
だけどあまりに瘴気が濃くて、全く見つからない。それどころか視界が悪すぎて、これでは魔獣が出てきても見えないかもしれない。
そう思い、まず二人の視界を確保するために自分たちの周りに浄化魔法をかける。
翌日。
「本当に大丈夫なのか? まだ休んでてもいいんだぞ?」
転移魔法陣を前に、ロード様が心配そうに言う。
「もう、今日だけで五度目ですよ? 大丈夫だって言ってるじゃありませんか。ほら、行きましょう」
「……わかった」
正直、体調は問題無いけれど精神的には本調子ではない。だけど、瘴気の広がりは私の気持ちなど待ってくれないから。
まずは、余計なことは考えずに瘴気を浄化する。他のことは、全てが終わってから考える。
自分の中でそう決めて、今日を迎えた。
「セーラ様、本当に無理だけはなさらぬよう」
「はい。わかってます」
セイロン様にも釘を刺され、大きく頷きながら三人で転移魔法陣に足を踏み入れた。
「ロード殿下! 向こうに魔獣の反応が!」
「わかった! セイロン! セーラを頼む!」
「承知しました!」
いつも通り魔獣の元へロード様が走り、私たちは浄化のため源を探す。
「見つけました! いきます!」
源を見つけるのにもだいぶ慣れてきて、素早く浄化を開始できるようになってきた。
魔力も安定しており、思いの外時間もかからずに浄化を完了させられてホッとする。
だけど、やはりいつもより疲れやすいような気がして、休み休みやらせてもらう。
「今日のところはもう終わりにしましょう」
三箇所回ったところで、セイロン様にそう言われるものの首を横に振った。
「まだ行けます。もう一箇所だけ行かせてください」
「ですが」
「無理はしません。問題ないです」
「……わかりました」
納得はしていなさそうだったセイロン様だったけれど、私の顔を見て了承してくれて。
「殿下。次で今日は最後にします」
「わかった。じゃあ行こう」
見回りを終えたロード様と三人で、転移魔法陣へ入る。
しかし転移した先は、今までで一番瘴気が濃く目の前すらほぼ見えないような状態だった。
「これはっ……」
「くっ……セーラ! 俺から離れるな!」
「はいっ……!」
「こちらは僕が!」
ロード様が前に、セイロン様が後ろに立って魔獣に備えてくれる。
早く浄化しないと。急いで目を閉じて、源を探す。
だけどあまりに瘴気が濃くて、全く見つからない。それどころか視界が悪すぎて、これでは魔獣が出てきても見えないかもしれない。
そう思い、まず二人の視界を確保するために自分たちの周りに浄化魔法をかける。