さくらいろのあお
私は「男子なら誰でもいいなら柊部長とデートしてみせてください」と言った。我ながら機転が利いたと思った。この言い方なら全てが解決するに違いない。
「柊部長だけは嫌だ」
琴音さんはキッパリ断った。
――どうして?
琴音さんは「ごめん」と言う。
「でも沙織さん、自分の気持ちに正直になったほうがいいよ? 柊部長のこと好きでしょ?」
――いいえ。
私は「断崖絶壁で違う」と即答した。
琴音さんは「断崖絶壁か!」と笑った。
そうしている間に記念公園に着いた。
まだ咲いている桜の花がのどかな午後の色合いにぴったりだった。
違う学校の子もいて、花見のように桜を見物している様子だ。
石畳に囲まれた大きな噴水。空間を囲むように背の高い桜の木が散り際の美しさを見せつける。満開の時に来たかったかな。綺麗な場所だなと、私は思った。
琴音さんは「柊部長をゴリ推ししてくるとは思わなかったな」と言う。
――柊部長のこと、そんなに嫌いなのか。
「本当のことを教えたら、私が今好きな人を教えてあげるよ?」
「柊部長だけは嫌だ」
琴音さんはキッパリ断った。
――どうして?
琴音さんは「ごめん」と言う。
「でも沙織さん、自分の気持ちに正直になったほうがいいよ? 柊部長のこと好きでしょ?」
――いいえ。
私は「断崖絶壁で違う」と即答した。
琴音さんは「断崖絶壁か!」と笑った。
そうしている間に記念公園に着いた。
まだ咲いている桜の花がのどかな午後の色合いにぴったりだった。
違う学校の子もいて、花見のように桜を見物している様子だ。
石畳に囲まれた大きな噴水。空間を囲むように背の高い桜の木が散り際の美しさを見せつける。満開の時に来たかったかな。綺麗な場所だなと、私は思った。
琴音さんは「柊部長をゴリ推ししてくるとは思わなかったな」と言う。
――柊部長のこと、そんなに嫌いなのか。
「本当のことを教えたら、私が今好きな人を教えてあげるよ?」