恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
少し車を走らせると、海が見えてきた。

「うわ! 海だ! きれー!」

「クククっ。こないだ、暗かったしね」

「それそれ! すごーい! 青ーい!」

語彙力の無さよ。

するとけいくんは広い駐車場に停車する。

「着いたよ」

ニヤニヤしてる。

「え?」

私はあたりを見回す。

滑り台ないけど。

「クククっ。ここが、公園」

「えーーー! ここ!? あははは!」

私ったら、てっきり。

やだーもー。

お尻入らないとか、無駄なカミングアウトしたやん。

にしても…

「めっちゃ綺麗! 何ここ!」

「ん? 公園」

そう言って、当たり前みたいに手を引かれる。

え。

なんか、明るいから。

恥ずかしい。

けいくん、目立つし。

こんな私が隣で…いいのかな。

六歳も年上だし。

でもー

離してくれない。

むしろ。

キュッとされる。

でもー

ちょっと、嬉しい。

「ほら、こっち」

景色のいい方へ、連れて行かれる。





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