恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
てか、さっきからコンタクトの調子が悪い。

だめだな、これ。

「見る前に、眼鏡になるわ」

「コンタクト?」

「うん、なんかゴロゴロする」

「そか。外した方がいいね」

洗面台へと向かう。

昨日買ってもらった洗浄液。

化粧水も。

歯ブラシも。

……並んでる。

この間は、なかったのに。

置いてって、いいのかな。

………………………?

まず、それはあとででいっか!

そして、メガネになってけいくんの隣に戻った。

「見よー」

片方の腕を上げて待ってる。

「うん!」

すっぽりおさまった。

ーーー

なにこれぇー。

めっちゃいい話しやぁん!

「グスッ」

「ズズッ」

だめだ。

涙が…

「カチャカチャ…」

眼鏡のまま、でてくる涙を雑にぬぐう。

「え!? 真奈ちゃん!? 泣いてんの!? ははは! カチャカチャ言ってるやん!」

気づいたけいくんがティッシュをくれる。

「ううっ、だって…、うぐっ、ふへっ。 めっちゃ…。よかったよ、もう会えないかと思ったじゃん、今のとこ。うぐっ…。ふひひ!」

泣きながら、笑う。

「くはは!」

頭をポンポンされる。

「そんな泣く?」

そう言いながらも、なんか嬉しそう。

ねぇ。

気づいてる?

すごい、優しい顔してるよ、けいくん。

……そんな顔、ずるいよ。
< 125 / 275 >

この作品をシェア

pagetop