恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ーーーー

「おい、久しぶりじゃね?」

カウンター越しに、ニヤっと笑われる。

「最近、全然顔出さねぇじゃん」

「忙しいんだよ」

椅子に腰を下ろす。

「へぇ〜」

不気味な顔。

気持ち悪っ。

「女だろ」

……ったく。

めんどくせぇな。

「違ぇよ」

「いーや、絶対そうだわ」

「……なんでだよ」

「お前、分かりやす!」

「は?」

「女できると、他全部後回し」

………。

「図星じゃん!」

「別に」

「お前さ、普通にモテてるんだからさ。もっと遊べばいいのに。俺を見てみろよぉ〜!お前の顔面が羨ましいぞ!」

はぁ。

コイツは、馬鹿だ。

ため息しか出ねぇ。

「興味ねぇんだよ」

「なぁにが。来るもん拒まないくせに?」

「……。来ても、残んねぇだろ」

「うわ。言ってみてぇ、そんな、台詞。
で? 今回のは残ってるやつ?」

……うるせぇな。

アイツの顔が浮かぶ。

「……よく笑うやつ」

「へ? それだけ? それだけでそんななんの?」

………。

否定しようとして、

言葉が出ねえ。
< 132 / 275 >

この作品をシェア

pagetop