恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ーー
ある日のこと。
今日は、けいくんが前日遅くまで仕事だったから、お迎えを断って、駅から自分できた。
「今日…財布ないねん」
ソファに正座するけいくん。
なんかでっかいのに、ちっちゃい。
「……屁っス?」
「だから…、財布…、ないの!」
「なんでぇ!? どうしたの!?」
「今、群馬だわ」
「……っぷっはははは! 群馬だぁ? なんでそんな遠くに!?」
「昨日、レッカーしたトラックに、忘れた」
ズーンとなってる。
「あ、夜中行ったやつ?」
「そう。……まじで、やらかした」
どんどん眉が下がっていく。
「だから…今日は…。白飯です!真奈ちゃん!奢れません!」
そう言って、けいくんが
ソファに突っ伏してしまう。
どゆことやねん!
「あはは! 極端だな本当に! 私いるじゃん!」
けいくんが、顔を上げる。
そして、お腹に抱きついてきた。
「えーーーん。真奈ちゃぁーーーん。財布ないよぉーーー。奢れないよぉーー」
あかん。
ショック過ぎて、
ネジ、外れてもーてるやん。
おもろすぎる。
「大丈夫だよぉ。そんなに、落ち込まないで?」
けいくんの頭を撫でる。
「明日」
「ん?」
「明日、帰ってくるから。財布」
「おお!帰ってくるなら、良かったじゃん!明日ならまだ私もいるし!」
「真奈ちゃーん…」
またしがみついてくる。
いやいや。
かわいいかよ。
ーー
翌日。
「真奈ちゃん。はいこれ。ありがとね」
財布が戻ってきた途端、律儀にお金を渡してくるけいくん。
「え!? いいのに! だって私、いつもご馳走してもらってるじゃん!」
「いいの! だめ! 受け取って!」
そう言って、私の財布に絶対これ多いでしょってくらいの現金がねじ込まれた。
なんなんだろ、
この人。
セフレって、
こんな感じなん?