恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
けいくんを起こさないように…


これで起こしたら、

何言われるかわかんないもん。


そっと隣りに……

その時、


「んー…」


やばいっ!

一時停止する。


すると、けいくんがゆっくりと目を開けた。

ドクン、ドクン。

心臓が、

うるさい。


「真奈…ちゃん?」


……あれ?

いつもの…

けいくん…?


その瞬間、

堪えてたものが、

一気に溢れた。


けいくんが息を飲んだのがわかった。

そっと手が伸びてくる。

私の手を優しく包む。


「真奈ちゃん?俺、またなんか言ったね?」


私は、コクっと頷く。


「……こっち。おいで」


同時に掴んだ手を、

引き寄せられる。

そして、

すっぽりとけいくんの胸の中に

おさまった。

私の頭を抱えて、

ゆっくりと撫でる。


「けいくん…」

「ごめんね? 俺、今度はなに言った?」


優しい声。


「……しつこいって…。……あっち行ってって…」

「……そっか。ごめん、真奈ちゃん。本当に覚えてないんだ俺」

「だから…、向こうで一人でいたんだけど…。やっぱり一緒に寝たくて…。戻ってきたの…」

「だから毛布? 真奈ちゃぁぁぁああん!」


窒息する勢いでだきしめられる。

そして、頭やおでこに、ものすごい数のキスの嵐。

く、苦しい…。

でも、

嫌じゃない。

むしろ、

もっと欲しい。


「本当にごめんね? ほら、一緒に寝よ?」


少しだけ腕の力が緩む。

そっと顔を上げる。

目が合う。

私の顔を覗き込むけいくん。


「ベッド、行こう?」

「……うん」


気づけば、微笑んでいた。

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