恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ひとしきり笑って。

気づけば、

料理を綺麗さっぱり平らげていた。

「……食ったぁー」

「ふふ、食べたぁー」

満足、満足。

「はぁー、幸せ」

思わず口から息を吐くように漏れる。

「クックックッ。良かった」

ふぅっと息を吐いて、

窓の外を見る。

そこには、

昼間とはまるで違う海。

真っ暗な海に、

月明かりが揺れていた。

「……夜のお風呂も、絶対やばいよね」

ぽつりと呟く。

「ククッ、入る?」

「入る!!」

即答した瞬間。

ぐいっ。

腕を引かれる。

「……え?」

気づけば、

けいくんの膝の上。

「その前に、充電」

「……っ」

チュッ。

そして、

目が合う。

目の奥が揺れてる。

照明が少し落ちた部屋。

けいくんの大きな瞳に、

月が映ってるみたい。

綺麗。

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