恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます


「送ってってくれないの?」

はい?

「寂しいの。お願い、けい」

……。

上目遣い。

「それ、俺には効かないから。他の男にやって」

「謝るから。私が馬鹿だった。けいがやっぱりいいの…」

「はぁ…」

ほんとに勘弁してほしい。

「悪い。俺、本当にもうどうでもいいんだわ」

「家にも行ったのに。引っ越したの?」

……。

だめだこりゃ。

話しにならん。

「引っ越した。時計はいらん。お前も無理。以上」

「……プッ、ははは!」

……。

「……最後に、試したくなったの」

「は?」

「いや、マナブ君の話本当なのかなって」

……。

「私、あんな風にけいを傷つけたから。でも、良かった。いい子見つかって」

いい子って。

……。

よく笑って。

よく食って。

よく泣いて。

自由な猫みてぇに

好き勝手動いて。

騒がしくて。

可愛くて。

たまに、

めちゃくちゃ色っぽい。

……。

放っておけねぇ女だよ。

「クハハッ。…そうだな」

「…はは。少しは勝てるかなって思ったんだけどな」

「お前もいい男、見つければいい。じゃ」

「そうだね…。さよなら、けい」



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