恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
ソファにしゃがみ込む。

無防備な寝顔。

……。

「クックックッ」

頬にかかった髪を

そっと避ける。

そして、

唇に

軽くキスをした。

「……ん」

ゆっくりと瞼が開く。

「起きた?」

「……」

数秒停止。

リーディング中だな。

時計を見た。

「……え?」

……。

「えええええ!?!?」

飛び起きる。

「ヤバい!!寝てた!!」

「知ってる」

「メイクしてない!!」

「知ってる」

「すっぴんじゃーーーーん!!」

「クハハッ」

言うと思った。

「あーーん!!もぉーー!」

「いいじゃん」

「あ!!」

「なんだよ、今度は。クククッ」

真奈がニコっと笑う。



「お誕生日おめでとう!けいくん!」

そう言って、

俺の頭の後ろに手を伸ばし、

グイっと胸元に引き寄せられる。

「……っ」

ふわっと香る柔軟剤の香り。

柔らかい体温。

そして、

頭を撫でる手。
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