恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
けいくんに、

手を引かれるまま

歩く。

「どこ向かってるの?」

屋台から

どんどん離れて行ってる。

「ん? あれ」

視線の先。

山。

けいくんを見る。

「……」

「まさか…」

「登るよ」

「嫌だ」

「クハハっ!即答かい!」

「いやだぁー!!聞いてないー!!」

「ははは! 今言ったやん! はい、レッツゴー! 運動運動!」

「ひぃーーー!」



……。

「ゼェ…ゼェ…、け、けいくんっ…」

けいくんが…

遠い。

同じテンポで

足を出してるはずなのに。

ぐんぐん

差が広がっていく。


これが…

歩幅の違いというやつか。


「にゅ、乳酸がっ…」

「クハハっ! 頑張れ頑張れー」


一応

声は届いているらしい。


「ま、まだ…か?」

こっちは

36マナティやぞ!

忘れたとは

言わせねぇぞ!
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