恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
けいくんは、何ごともなかったみたいに
また歩き出す。
「真奈ちゃん、桜凄いよ」
内心
桜どころではない。
でも…
見上げてみれば
「うわぁー! 綺麗ー! もっこもこー!」
「クククっ」
「写真や!」
繋いだ手を
パッと離す。
カシャカシャカシャカシャ。
……。
ちげぇな。
こうか?
カシャカシャカシャカシャ。
……。
「よし!!」
「クハハっ、撮れた?」
「撮れたー」
撮った写真を見せる。
「おお、いいじゃん」
そして
またスッと手を繋がれる。
「いい匂いー」
「唐揚げか? クレープか?」
けいくんが
クンクンしてる。
はは!
ほんとに
大型犬みたい。
「楽しいね!」
けいくんを見上げる。
クスッと笑う。
「だな」
キュッと
繋いだ手を
握った。