恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます

「クッ…真奈っ…」

名前を呼ばれただけで

おかしくなりそう。

そして、

けいくんを見下ろしながら

動き出せば、

同時に下からも突き上げられる。

「あんっ…んっ…」

頭の後ろに手が回って、

グッと引き寄せられれば

食べられてしまいそうなキスが待っていた。

溢れる蜜で

境目なんて

わからない。


「真奈っ…」

熱い視線。

絡み合う二人の荒い呼吸。

強く、強く

抱きしめられる。


体に少し隙間ができれば、

胸を揉みしだかれ頂点の蕾を

口に咥えられる。

「あんっ…!」

下からも突き上げられる律動は

止まらない。


今まで、

けいくんも

どこかでブレーキを

踏んでたみたいに。


それが今、

もう…

互いに、

何もなくなったみたいだった。

ただ、本能のままに。

不安も。

遠慮も。

全部、

熱で

溶かされていく。

まさか、

自分が

こんな風に

とろけてしまう日が

来るなんて

思ってもいなかった。

解放された

感情と

情欲。


体中に落とされる花びら。

何度も

求めあって。

何度も

確かめ合って。


あの頃の私は、

こんな風に

安心に包まれながら

この人の腕の中で

溶けてしまう夜が

来るなんてーー

知らなかった。



タガが外れたみたいに、

熱くて

甘い時間は

空が明るくなるまで

止まらなかった。
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