恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます
湯船に体を沈めて、深く息をする。

チャプン、と水が揺れる。

ブォーーーーー

隣から聞こえてくるドライヤーの音。

その奥で、あいつが鼻歌なんて歌ってる。

……なんなんだよ、ほんと。

思わず、笑ってしまう。

無駄にうめぇし。

……やべぇな。

目を閉じる。

最初に見た時。

正直、ちょっとやばかった。

思ってたより、小さくて。

思ってたより、柔らかそうで。

…だめだ。

普通に、抱きしめそうになった。

でも、初対面だぞ。

さすがに我慢した。

車の中でも。

横にいるだけで近いのに。

それ以上触れたら、たぶん…

止まらなくなってた。

だから、触らなかった。

帰りも。

このまま帰すのが正解だって、
頭ではわかってた。
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