恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます

でも……

最後にあいつ見た時。

「それじゃ…」

って、帰ろうとした顔。

……無理だった。

あれは。


「真奈ちゃん、ハグは?」

気づいたら、人目も気にせず言ってた。

あれ。

俺の胸に飛び込んできて。

……あんな素直にくるか、普通?

帰したくないって…

思った。

それで、結局。

触れたらもう、

止められなかった。

そっと手のひらを見る。

まだ残ってる。

触れた温度も。

あいつの反応も。

全部、近い。

………やべぇ。

思い出すだけで、呼吸が浅くなる。

あの瞬間…

あいつが熱くて。

触れただけでーー

溶かされそうになった。

顔…

「……真奈ちゃん」

「また、俺と会ってくれる?」

あれは……

言わずには、いられなかった。

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