恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます

「鮭定食を二つで。一つ、ご飯大盛で」

「はい。かしこまりました」

真奈はニコニコしながら俺を見る。

……なんだよ。

「真奈ちゃん、本当に大盛りじゃなくて良かったの?」

「ん? 大丈夫! 楽しみー」

ああ。

飯な。

飯が楽しみでウキウキなのね。

………ほんと、わかりやすい。

しかし、なんなんだろうな。

さっきまであんだけくっついてたのに、

ケロッとしてる。

こっちはまだ、余韻残ってんのに。

平気な顔してコーヒー飲んでるし。

……ずるいわ。

指先で、ちょっとだけ触れる。

なんか、すっぴんも…

可愛いし。

ほどなくして、飯が運ばれてきた。

いや。

ニヤけすぎ。

今、食えるから。

落ち着け。

「いただきまーす!」

両手を合わせて、味噌汁を一口。

「あっつ!」

「大丈夫!?」

「あはは! 大丈夫ー! 猫舌なんだった私!」

………おい。

「ふーふーしろ」

「ふふふっ。はぁーい」
< 91 / 275 >

この作品をシェア

pagetop