恋愛する気はなかったのに、年下の彼に甘やかされてます

「けいくん!ごちそうさまでした! ありがとうね。めちゃくちゃ美味しかった」

いや別にこのくらい。

……ちゃんと礼、言うんだな。

「良かった。また行こう」

パァっと笑顔になる。

……また、この顔。

「うん! 行こー!」

さりげなく、腕を組んでくる。

「真奈ちゃん、どうする? 家まで送るよ?」

「ええ!? いーよ! 電車で帰るよ!」

……なんでよ。

もっといたくねぇのかよ。

「いや、送る」

「ほんと、大丈夫! 往復はさすがに遠いって!」

……頑なかよ。

「けいくん。そんな顔しなぁーい」

頬を突つかれる。

俺、どんな顔してた?

でも…

次、いつ会えるかわかんねぇし。

「真奈ちゃーん。気をつけて帰ってよ? 帰ったらちゃんとラインしてよ?」

「うん! すぐする!」

……ここは、素直だな。
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