親友の御曹司が溺愛彼氏になった一夜
「……酔った時に言ったかもしれない」

「もうっ」

私は悠真を指で突っついた。

でもその瞬間、悠真と目が合って微笑み合った。

私達、もう恋人同士なんだ。

「美桜」

悠真の指が、私の頬に触れる。

「美桜は遊びじゃないから」

「うん」

「本気で好きだから、覚悟していて」

そして視線が重なって、その後に唇が重なった。

柔らかい唇。悠真の唇って、心地いい。

その時だった。

非常口の扉が開いた。

「あれ?神崎、まだいたの?」

「さ、坂口」

チラッと見たら、さっきの人だ。

「あんたも物好きだな」

その人は、私の顔を覗いて驚いた。

「あれ?もしかして、本命の美桜ちゃん?」

私は思わず背中を見せた。

「あ、そういうこと?」

「坂口、そういうことだから、おまえどっかに行け」

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