三角屋根の下で君と
『俺、花火取ってくるよ。待ってて』
「じゃあ私も‥ッ」
悠人が立ったので、私も立ち上がろうとすれば、それを阻止するかのように今度は右手が軽く掴まれ心臓が跳ねた
『大丈夫、すぐ戻るから』
俯いたまま顔を上げない泱に悠人は視線を一瞬向けると、私に笑顔でそう伝えて行ってしまった。
「泱」
『‥悠人とだって繋いでただろ?話さないからあと10秒だけ‥‥それぐらい許せよ‥』
繋がれた右手に泱の体温がこれでもかと伝わり、私はまた何も言えなくなり、結局悠人が戻るまでそうしているしかなかった
昨日はあんなに綺麗に見えた星空が見えないのは、色とりどりの花火の眩しさのせいかもしれない‥‥
それとも、モヤがかかった胡桃の心を写し出す鏡のように思えたからかもしれない‥‥
『悠人、ちょっといいか?』
バーベキューの片付けも終わり、部員は、帰宅前にミーティングを行ってからの解散となった。
泱に呼び止められた悠人は、断る理由もなく頷くと、昨夜胡桃と並んで座ったベンチに今度は泱と腰掛けた
『言いたい事はもう分かってるかもしれないから隠さず言うよ。俺は胡桃の事が好きだ‥‥。
初めて会った時からずっと変わらずな‥‥』
『うん‥そうだろうとは思ってた』
『悠人も同じだろ?』
望月さんの話を振られた時点で、悠人はこの事を聞かれる事はすでにわかっていた。
中等部の時から望月さんの事は同じバレーボール部に所属していたから勿論知っていたけれど、いつも隣に泱という存在がいて目隠しするように守っていたから見ないようにしていたのかもしれない
でも‥‥近くで彼女の真っ直ぐな働きぶりや、周りのことを気に掛ける優しさにどんどん惹かれている
「じゃあ私も‥ッ」
悠人が立ったので、私も立ち上がろうとすれば、それを阻止するかのように今度は右手が軽く掴まれ心臓が跳ねた
『大丈夫、すぐ戻るから』
俯いたまま顔を上げない泱に悠人は視線を一瞬向けると、私に笑顔でそう伝えて行ってしまった。
「泱」
『‥悠人とだって繋いでただろ?話さないからあと10秒だけ‥‥それぐらい許せよ‥』
繋がれた右手に泱の体温がこれでもかと伝わり、私はまた何も言えなくなり、結局悠人が戻るまでそうしているしかなかった
昨日はあんなに綺麗に見えた星空が見えないのは、色とりどりの花火の眩しさのせいかもしれない‥‥
それとも、モヤがかかった胡桃の心を写し出す鏡のように思えたからかもしれない‥‥
『悠人、ちょっといいか?』
バーベキューの片付けも終わり、部員は、帰宅前にミーティングを行ってからの解散となった。
泱に呼び止められた悠人は、断る理由もなく頷くと、昨夜胡桃と並んで座ったベンチに今度は泱と腰掛けた
『言いたい事はもう分かってるかもしれないから隠さず言うよ。俺は胡桃の事が好きだ‥‥。
初めて会った時からずっと変わらずな‥‥』
『うん‥そうだろうとは思ってた』
『悠人も同じだろ?』
望月さんの話を振られた時点で、悠人はこの事を聞かれる事はすでにわかっていた。
中等部の時から望月さんの事は同じバレーボール部に所属していたから勿論知っていたけれど、いつも隣に泱という存在がいて目隠しするように守っていたから見ないようにしていたのかもしれない
でも‥‥近くで彼女の真っ直ぐな働きぶりや、周りのことを気に掛ける優しさにどんどん惹かれている