醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。
 彼女と孤島で過ごした時は、何度手を出しそうになったか分からない。
 それでも、信頼を得るために男女の関係になるべきではないと我慢した。

「ブレイクって温かいわ」
 そっと目を閉じるエリシアはこのまま昼寝をするつもりらしい。

「体温は確かに高めかもしれない」
「まるで、魔獣みたいね。ホッとする」
「!?」

 ブレイクは驚きのあまり言葉を失った。

 エリシアが魔獣の森に入ったのも客観的に見れば自殺行為で、そこで十年も生きたのは信じられない事だ。
 そして彼女は聖女の力の測定の段階で、聖女の力を放出し過ぎて国の魔獣を一掃した。

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