醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。

12.信じられない

「まだ、そんな事を言ってるのか? 僕と結婚したいって、あんなに妃教育を頑張っていたのに」
 パトリスはため息をついて呆れたように諭してくる。

 確かにエリシアは十二歳で婚約してから妃教育を頑張った。
 その努力を無にしたのは目の前の男だ。

「妃教育を頑張ったのはラリサ公爵令嬢ではないですか?」
「はぁ、他の女の名前を出すなんて、君は本当にヤキモチやきだな。君は他の女のことを気にすることはない。隣で微笑みながら僕を愛してくれれば良いだけだ」
 まるで良いことを言っているかのようなパトリスの言葉にエリシアは殺意が湧いていた。

(ラリサは私を恨んでるかもね)
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