醜い私が美貌の聖女になったら、危険な恋をして国が滅びた。

14.初恋

エリシアは二階のバルコニーから飛び降りたのに違和感を感じていた。
(私、死ねてない。それよりも、全く痛くない)

 瞬間、自分の下敷きになっている温もりに気がつく。

「いい加減にしてくれよ。聖女様」
 不機嫌な顔をしたブレイクがそこにいた。

「私を助けたの?」
「当たり前だろ。契約したはずだ。俺に冠を被せるとか期待させただろ」
 大人っぽく見えるブレイクが年相応に動揺した姿を見せる。

「私が死んでも、レイディン帝国への手土産が減るだけでしょ」
「なんで、そんな自分をモノみたいに粗末にできるんだ」
 ブレイクが本気で怒っているのを理解し、エリシアは自分の状況を話し出した。

< 152 / 234 >

この作品をシェア

pagetop